三座建築事務所
S A N Z A  A R C H I T E C T S
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さくら団地(島台団地)
□概要
建築主:大任町
所在地:福岡県田川郡大任町
建物用途:公営住宅
敷地面積:5,342.26㎡
建築面積:2,524.72㎡
延床面積:2,804.00㎡
構造・規模:木造平家建・2階建
住戸数:40戸
竣工:2006.03

国土交通省住宅局長賞受賞
□CONCEPT
大規模建替
 大任町がストックする町営住宅は、昭和40・50年代に建設された11団地522戸であり、大半の住宅は老朽化し、建替・改善時期を迎えている。
 この様な背景の中、島台団地はこれら町営住宅の建替・改善を促進するために整備した団地であり、団地相互の住み替え等を可能にして
 約250戸の町域団地の総合的・効率的な建替整備実現を図るためにグラウンド跡地・閉場した工場の町有地の有効活用を図っている。
少子高齢化対策
 大任町の人口は、少子高齢化に伴い減少の一途を辿っている。大任町がストックする老朽化した町営住宅を団地単位ではなく総合的に整備する。
 既存町営住宅において高齢者層の入居が多く、バリアフリーを基本にした整備を早急に実現するとともに、魅力のある団地づくりによって若年者層など
 町外からの入居を可能にするなど、老若男女が共に住み合う安全・安心なまちづくりを目指している。
定住促進、過疎地域対策
 専用庭を持つ戸建住宅に最も近い住棟形式を採用し、住生活の向上と定住促進に寄与している。
 過疎化が進展する地域における公営住宅を再生する上での課題の一つに、公営住宅に住むことの誇りと愛着を住み手に与え、地域の中で
 定住していくという帰属意識を芽生えさせることが大切である。そのためには、住み手は地域固有の魅力を享受し、地域に住むことの豊かさ・楽しさを
 実感できること。加えて地域の魅力の中から地域生活の場としての豊かさを失いつつある現代社会を背景に、集合住宅の抱える課題と
 解決する手掛かりを発見することが必要であり、これは地域性を活かす本質でもあると考えられる。