□概要
建築主:旧山田市
所在地:福岡県嘉麻市
建物用途:公営住宅・集会所
敷地面積:3,872.63u
建築面積:1,163.59u
延床面積:2,896.49uu
構造・規模:RC造3・4階建
木造平屋建(集会所)
住戸数:32戸
竣工:2005.05 |
□CONCEPT
・地区コミュニティの存続と促進
長屋生活における長年培われた地区住民のコミュニティを存続させる条件の一つに、同じ団地・建物・空間を共有し、住民の誇りとなり得る住空間の
創造が求められる。この為には、自分たちの住むところ・一員であることを共有できる帰属意識の高揚される 計画が求められ、このような場に
コミュニティは育成される。
・独立性の高い共同住宅
生活空間にヒエラルキーを与えるために、廊下(共用部)と住宅(専用部)との間にゆとりのある玄関ポーチ(中間領域)を設ける。玄関廻りは
自己の表出の場でもあり、花づくりなどを介して住民のコミュニティは促進される。 ・安心して生活できる防犯性の高い住空間の創造プライバシーを
適度に保ち、住民同士の意識の通う空間・場は排他性(よそ者が入りにくい)が高まり、防犯性も高まる。住宅で最も不安を感じる玄関廻りは、
住民相互及び 住宅内部から監視できることにより安心感の醸成を図る。
・環境共生・ノーマライゼーション
地区は市役所に近隣し、緑の沿路樹ゾーンにネットワークする植樹計画を行う。尚、市街地のヒートアイランド化現象の抑止に寄与するため、地区の
緑化を図る。 |