□概要
建築主:旧庄内町
所在地:福岡県飯塚市庄内町
建物用途:公営住宅
敷地面積:6,065.02u
建築面積:1,260.05u
延床面積:1,998.70u
構造・規模:RC造2階・
一部S造
住戸数:26戸
竣工:1996.03 |
□CONCEPT
大坪団地周辺地区は、庄内町がかつて石炭産業に依存していた頃の本町の中心地である。
本計画における基本的な考え方は、地域生活の場としての豊かさを失いつつある現 代社会を顧みながら、当時にみられた地域の活性化を目指し
「住民の交流・協調関係の構築による心の豊かさの醸成」 をテーマとして下記の3点を基本コンセプトにしている。
@ 集団の擬集性の追求
居住生活でもっとも密接な関係にある階段単位の住戸を分節集団とし、各集団の擬集性を高めるための共有 領域となるパティオ(中庭)を創造する。
A 開かれた共有領域の創造
擬集化された分節集団のパティオを団地のメイン動線(主軸)に開き、共有領域どうしに連続性を与え近所意識が相互に乗り入れする団地計画を
創造する。又、主軸の端部は広場として広がりを与え周辺地域に解放し団地内外の近隣コミュニティの活性化を図る。
B 文化的景観の創造
大坪団地は、中央通路(並木道)、広場を主軸とするシンメトリック(左右対称)な配置計画を特徴とし、又、分節集団を構成するパティオは
「光と陰のハーモニー・白い壁の村・花で飾りたてられたアンダルシア地方(スペイン)のパティオ」をイメージし、異国文化の漂う文化的景観の創造を図る。
|